野生のハムスターは巣穴を作り、その狭くて暗い空間に安心感を覚えます。そのため飼育下でも巣箱があれば安心してそこで眠ることができます。ハムスターにとって巣箱は人間でいう家のようなものです。
こちらの記事では以下の点について説明しています。
・巣箱に必要な広さについて
・巣箱の種類について
・巣箱は家にあるものでも代用できる。
安心して過ごせる巣箱がないとストレス増加に繋がります。ハムスターのストレスは病気につながるため、安心して過ごせる巣箱は必須アイテムといえます。一説によるとハムスターは一生の時間の7割を巣箱で過ごすともいわれています。そのような長時間過ごす場所であればなおさら快適な空間を用意してあげる必要がありますね。巣箱には巣材(床材)や餌を持ち込んでハムスター自身が快適な空間にしようと努めます。
地中のトンネルで生活するハムスターにとって広すぎる巣箱は落ち着かないため、「適度な狭さ」が重要になります。体はすっぽり収まるけど広すぎてもよくない。巣箱の中で毛づくろいや食事もするため、目安としてはハムスターが3匹程度入る大きさで、後ろ足で立てるぐらいの高さが理想とされています。ちなみに広すぎると、寝床とトイレを併用し巣箱の中で排泄をする場合もあります。よくわからない方ははじめは市販の巣箱を購入することをお勧めします。「ジャンガリアン用」「ゴールデン用」などと親切にサイズ展開しているメーカーもあります。
巣箱には様々な形があり、蓋が開くものや底がないものは掃除がしやすいです。また素材も多くのものがあります。
木製
木製のものは通気性がよくおすすめですが、水分の多い餌やおしっこがかかると汚れやすいです。洗い替えのハウスを用意して交代で使っていくと良いでしょう。かじれるので歯を削るのにも役立ちますが、その分劣化するスピードが早い傾向にあります。デザイン性に凝ったものも多く、蓋が開くなど手入れがしやすいデザインも多いです。
陶器製・素焼き製
夏は陶器製のものがひんやりしていいですが、割れやすいものもあるので取り扱いには注意しましょう。傷がつきにくく、細菌が繁殖しにくいという点では衛生的です。
布製(フリース生地など)
小動物の寝床としてフリース生地の製品を見かけるようになりました。飼い主様が自作するものもあり、思いやりが感じられます。冬場は保温性に優れ、爪も引っ掛かりにくい点はよいのですが、かじって飲み込んでしまうハムスターには向いていません。使用する際には観察が必要です。
プラスチック製・アクリル製
プラスチック・アクリル製の巣箱は丸洗いできるので掃除が楽です。また、コストパフォーマンスが良いところが特徴的です。デザインも豊富にあることから、ご自身の好みに合わせて選ぶことができます。しかしながら、陶器製と比較すると耐久性が低く、長期間使用することで変色や割れが発生することがあります。
紙箱
巣箱を汚しやすいハムスターには、使い捨てにすると割り切ってティッシュペーパーやクッキーの箱を使う方法もあります。ティッシュ箱を使う際はビニール部分が残らないように注意する必要があります。
ハムスターの大きさが考えた、快適なサイズの巣箱を用意する必要があり、季節や使い勝手によってデザインは様々。好みのデザインを探すもよし。またコストを抑えるためにティッシュの空き箱を利用することもできる。
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